ピュレグミおじさんの備忘録

おじさんの赤裸々日記です

20190303#1

彼は前日の仕事の出来の悪さや、それがきっかけとなって彼の内的世界に生じていた、彼の周囲に働いているあらゆる歯車の噛み合わせの悪さに、久方ぶりに居心地の悪い思いをしていた。

その日もまた、一日の始まりから、およそ全ての出来事がズレていた。

何回目かのズレのあと、彼の自尊心はもはやあの忌まわしき悲観主義者のそれと変わらないものとなってしまったが、しかし、彼は思い直した。

「失敗しても、別に良いのだ。それも立派な経験なのだ」

彼は電車を降り、別方向行きの電車へと乗り換えた。